クソブログ

賢者の語り

†星の超越者†

 

 

 

2017年5月3日

ライスシィーエス会場

 

 

1人のデュエリストが予定よりやや遅れて到着した

 

 

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彼の名は「Over.T」

 

乗り越えし者という意味だ

 

 

Over.T「完全に寝坊した〜〜〜〜」

 

Over.T「昨日は飲み過ぎたな、、、マジで、いや、流石に!」

 

 

Over.Tは昨晩、大事なCSの前日にも関わらずスナックで日付が変わるまで酒を飲んでいた、、、

 

 

 

Over.T「電車間に合わねーからタクシーで来たけど予定外の出費だったな、、、」

 

Over.T「破産だ〜〜〜」

 

 

そんな事をぼやきつつも無事にチームメイトと合流したOver.T

 

このシィーエスは5人でチームを組んで戦う形式であった

 

また、Over.Tはこのシィーエスを最後にヴァンガードを引退するつもりであり、有終の美を飾るためにもかなり気合が入っていた

 

 

 

Over.T(やはり良い、、このシィーエス独特の緊張感、、、)

 

Over.T(今回はデッキも仕上がってるし横もかなり強い、、良い結果を残したいところだ)

 

 

 

そして、、、

 

主催である"耳・イラ氏"の掛け声とともにシィーエスが始まった

 

1回戦、Over.Tの相手は「歯車ドラゴン」であった

 

Over.Tがこの日使った「円卓ロイヤル」にとって相性は最悪でありまさに天敵と言える

 

 

しかし

 

 

Over.T「全集中 星の呼吸、、、」

 

Over.T「弐の型 ダブルクリパワー」

 

 

この日、Over.Tの"呼吸"は仕上がっていた

 

 

なんとか1回戦を勝利したOver.T

 

 

だが2回戦、、、

 

Over.Tの対戦相手は盤面にヴァンガードではないカードを置いていた

 

 

それは「ラブライブ!スクゥールアイドルコレクション」

 

星空凛」のシィークレットレアカード

 

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男の名は「ゴール・D・キッド」

 

 

"D"の文字を名に持つ"Dの一族"(童貞)である

 

 

キッド「ニチャアァァ」(スクコレを並べながら)

 

 

Over.T「オワッターー!ふざけんなーーー!!」

 

 

キッドの使用デッキは「歯車ドラゴン」であり、しかもOver.Tの手の内は完全に知られている

 

まさに最悪の相手であった、、、

 

 

キッド「いや、こっちも君と当たるの嫌だからね!?」

 

 

Over.T「しゃーないからこっちもスクコレ並べて対抗するかー」

 

 

キッドが並べていた3枚に対しOver.Tが並べたのは5枚

 

 

キッド「は??5枚とか!勝てねーー!!」

 

 

Over.T「こーなったら気合で†押す†しかねーだろ!侍よサムライ!!」

 

 

こうして「キッドvsOver.T」運命の決闘(デュエル)が始まった、、、

 

 

だがデュエル中盤、、

 

 

キッド「3ノーで」

 

 

 Over.T「は??」

 

 Over.T「え、いや、勝ったでしょ!!」

 

 

キッド「いや捲らない捲らない、、、」

 

 

「 Over.Tに対する3ノー」

 

 

それは事実上、投了を意味する

 

コメノクニでは常識である

 

ましてやOver.Tとの対戦経験は腐るほどあるキッドが何故、、、?

 

実はキッドは前のターンでハンドを増やすムーブを取ったものの、完全を引けていなかったのである

 

それ故の3ノー

 

 

Over.T(思えば俺たちの出逢いもダブクリの応酬だったな、、、)

 

 

以下回想

 

 

2016年3月某日

 

カッドラヴォ コメノクニ店 コォーニン大会にて

 

Over.Tは「宝石ロイヤル」、キッドは「歯車ドラゴン」を使用し卓を挟んでいた

 

(たぶん)これが初対面である

 

そして、Over.Tの新世紀エヴァンゲリオンによるアタック

 

 

キッド「3ノーで」

 

Over.T「全集中 星の呼吸 弐の型、、、」

 

 

このOver.Tの一撃によってキッドは6点目を叩きこまれた

 

 

キッド「まあ今のはダブクリじゃなくても負けてましたねー」

 

 

 Over.T(なるほど、潔く負けを認めるか、、)

 

 Over.T(だがこれが実力というものだ、、次から俺に対する3ノーは止めておくんだな)

 

 

そして次の週、、

 

 

同じくラボのコォーニン大会の決勝卓で2人は再び相見える事となる

 

 Over.Tがその日使ったのは「薔薇ネクロ」、キッドは「影ロイヤル」

 

「薔薇ネクロ」というデッキはチョォーエツ環境において代表的な強デッキであったが、その分プレイ難度も高くある程度の練習量が必要なデッキでもあった

 

 Over.Tはこの日初めて対人で「薔薇ネクロ」を使用したため、当然プレイも未熟であり

 

 

 Over.T(あーー、これじゃあハァントム・ブラスター・デ・アーブロをケアできねーな、、、)

 

 Over.T(と思ったらヒール捲ったァ!!耐え耐え〜〜〜)

 

 

しかし返しのターン、キッドはハァントム・ブラスター・デ・アーブロに超越しダブクリを捲る

 

 

これにより6点目を叩き込まれたOver.T

 

 

 

 Over.T(は??運だけかよ!?クソヤロー許せねえ〜〜〜)

 

 

 

2週連続でダブクリによる決着、さらに「薔薇ネクロ」を使っての初勝利を邪魔された事で、キッドというデュエリストは Over.Tの記憶に残ることになったのだ

 

 

(†施設†と揶揄されるラボのコォーニンとはいえ決勝で負けるとなんだかんだで悔しいのである)

 

 

回想終わり

 

 

 Over.T(俺たちの最後のデュエル、、ダブクリで終わるのが相応しい)

 

 Over.T(そういう事だろ、、、? キッドよ)

 

Over.T(ならば俺も渾身の技で応えよう、、、!)

 

 

Over.T「全集中 星の呼吸、、、」

 

 

(ドクン、ドクン、、、!)

 

 

Over.T(!!?? なんだこの音は??、、、デッキから聴こえている、、?)

 

Over.T(だが感じる、、圧倒的なクリティカルの予感、、!!)

 

 

Over.T(まさかこれが、"ホシノコドウ"、、?!)

 

 

常日頃クリパワーを信仰し「星の呼吸」を極め続けたOver.T、さらには盤面に配置したスクゥールアイドル達の輝きが放つパワー

 

 

引退を目前にしてついに彼はヴァンガードの真理に到達

 

 

†星の超越者†として覚醒したのだ

 

 

そして"ホシノコドウ"、、、

 

 

覚醒した者にだけ聴こえる絶対的なクリティカルのビート!!

 

 

Over.T(感謝するぜキッド、、お前がいたから俺はこの高みへ、、、)

 

 

1枚目

 

Over.T「クリパワー」

 

 

キッド「出たよ出たよ、、」

 

 

2枚目

 

 

Over.T「クリパワー」

 

 

キッド「イヤイヤイヤイヤイヤイヤ」

 

 

3枚目

 

 

Over.T「クリパワァァーーーーッ!!!」

 

 

キッド「出し過ぎィィ!アッーーー!!」

 

 

 

こうして「Over.T伝説」は幕を閉じた、、

 

 

 

いつかまた時代が彼を必要とするその日まで、、、

 

 

 

おわり